注目の機能性野菜

ICEPLANTS

アイスプラントってどんな野菜?

アイスプラントは日本のみならずフランスやベルギーなどでも高級食材として利用されており、多くの食通からも愛されている機能性野菜です。南アフリカが原産地のアイスプラントの学術的な名前は、「Mesembryanthemum crystallinum(メセンブリアンテムム・クリスタリヌム)。ラテン語で「正午に咲く花のつぼみ」という意味です。その名の通り、アイスプラントは、正午の一番暑い時間帯でも花を咲かせることが出来るくらい、乾燥にとても強い植物です。

アイスプラントが乾燥に強いわけ

南アフリカの様な砂漠地帯では、日中に光合成をおこなってしまうと、その強烈な日差しのせいで、体の水分がどんどんと失われてしまいます。 そこで、アイスプラントは、日中気孔を閉じて、光合成による水分の蒸散を防ぎ、夜涼しくなってから二酸化炭素の取り込みを行います。そうするとことで、体内の水分減少を少しでも抑えることができるのです。 この様にアイスプラントは、一般的な植物が行う光合成と、砂漠の植物が行う特殊な光合成(CAM型光合成)の両方の光合成経路を兼ね備えた、たいへん珍しい植物なのです。
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C3型光合成とは
一般的な植物が行う光合成経路で、カルビン・ベンソン回路とも呼ばれています。日中に、気孔から二酸化炭素を取り込んで、エネルギーに変換します。
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CAM型光合成とは
乾燥地帯の植物が行う特殊な光合成経路です。日中は、蒸散による水分の損失を抑えるため気孔を閉じて、夜間涼しくなってから二酸化炭素を取り込みます。

キラキラ輝いて見えるのはどうして?

乾燥ストレスに強いアイスプラントですが、このパワーの秘密は、特殊な光合成だけではありません。 茎や葉にある透明でキラキラした袋状の細胞「ブラッター細胞」にも、その答えが隠されています。 砂漠の様に乾燥した大地は、土中のミネラル濃度が高いのですが、アイスプラントは、この吸収した余分なミネラルを茎の外側にあるキラキラとしたブラッター細胞に運んでいるのです。 このミネラル貯蔵庫こそが、アイスプラントがいつもキラキラ輝いてみえる理由なんですね!

アイスプラントの栄養価は?

メタボ対策野菜とか、血糖値を下げる野菜と言われるアイスプラントですが、一体どの様な機能性を備えているのでしょうか?アグリ生活では、日本食品分析センターなどの専門機関へ依頼し、成分分析を実施しております。 また、安心安全をお約束するため、重金属検査等も行い、データを皆様へ公表しております。

栄養成分の分析結果

5大栄養素の分析結果(100g中)
エネルギー
289kcal
たんぱく質
23.8g
脂質
7.4g
炭水化物
40.0g
ナトリウム
1.81g
ビタミンの分析結果(100g中)
チアミン(VB1)
0.90mg
リボフラビン(VB2)
1.55mg
ビタミンB6
1.93mg
アスコルビン酸(VC)
154mg
葉酸
0.68mg
パントテン酸
2.31mg
ナイアシン
5.62mg
ミネラルの分析結果(100g中)
リン
817mg
8.02mg
カルシウム
641mg
カリウム
10.9g
マグネシウム
230mg
0.62mg
亜鉛
2.50mg
マンガン
14.8mg
アミノ酸の分析結果(100g中)
バリン
63mg
ロイシン
63mg
イソロイシン
38mg
リジン
70mg
メチオニン
10mg
フェニルアラニン
39mg
スレオニン
48mg
トリプトファン
54mg
ヒスチジン
46mg
 
その他のアミノ酸(11種)
862mg
γ-アミン酪酸
32mg
その他の成分分析結果(100g中)
リンゴ酸
3.24g
飽和脂肪酸
1.00g
不飽和脂肪酸
2.10g
スーパーオキシド消去活性
860 単位/g
Total-ORAC
140μmol TE/g
H-ORAC
100μmol TE/g
L-ORAC
38μmol TE/g
総クロロフィル
694mg
クロロフィルa
534mg
クロロフィルb
160mg
総フェルラ酸
95mg
硝酸根
48g/kg
ポリフェノール
0.56g

重金属の検査結果

重金属検査の分析結果
検査項目
検査結果
検出下限
カドミウム
0.02mg/kg未満
0.02mg/kg
0.05mg/kg未満
0.05mg/kg
ヒ素
0.05mg/kg未満
0.05mg/kg
総クロム
0.25mg/kg未満
0.25mg/kg
総水銀
0.03mg/kg未満
0.03mg/kg